【エアコミティア136】新刊『Archetype』『Seasonarc』

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2021.06.06(日)エアコミティア136に合わせまして、創作本を2冊頒布いたします。
1年ぶりの創作本作成、やはり楽しいですね……!

オンラインエアイベントの時期に、1冊でも本があった方が盛り上がるかな~という気持ちで合わせています。
運営さんをはじめ、多くの方が創作のよき場を維持しようとがんばっていると思いますので!
イベント直参ではないので、通販のみの対応になります。

【通販】 pixiv Booth

【Archetype】

連作3種と小説フレーバーテキストを含む、創作キャラクターイラスト本です。

仕様:A5/p26/850円
発行日:2021.06.06

【収録イラスト】
【通販 / Booth】


【Seasonarc】

”四季のイメージ・原風景。また次の年に出会いたいと願えること。”

創作四季風景イラスト本
仕様:B5/p24/800円
発行日:2021.06.06

【収録イラスト】
【通販 / Booth】

   ◆

今回の本『Seasonarc』、絵の内容自体はとてもストレートなものなので、先にコンセプトの話をします。
タイトルはSeasonとarc.
風景としてはファンタジー成分控えめ現実寄りで、去年描いた絵が多めです。

【Season】は四季として思い浮かぶ、らしさ。原風景として想起させるもの。

状況的になかなか外に出られない日々が続きまして。サブカル趣味や創作好きな人にとっては、おうちでいくらでも過ごせるぞ!……という感じではあるのですが。
せめて家の中でも電子海の窓より、色鮮やかな季節を感じさせるものを目にできたらいい。
イメージや絵にはささやかながら、目にする一瞬だけでも違う時間と場所に飛ばしてくれる力があるので。

【arc】の方はアーチ、半円、ゆるやかなステップ。

1回でその四季のすべてを満喫することってなかなかない。
ゲーム内イベントや1ヵ月間夏休み超アクティブならあるかもだけど、物理的に1回で網羅できるものでもなかなかない。
眩しい海に行ったなら、次は夜の花火が見たいと思う。あるいはまた来年も行きたいって思うかもしれないし、風景それ自体よりも一緒にいたい誰かの方が大事かもしれない。

それらは見たり経験したから、次の願いが浮かんでくるステップ。
今を楽しむのと、次を待ち望めるのと、その両方を。

巡る四季の中で、ひとつひとつを楽しみながら積み重ねて味わえたらいいね。
そして、それぞれにとっての、次に行きたい情景が見つかりますように。

UMA100体企画「アトリエUMA」プロジェクト

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UMA CREW Project様からのご依頼で、
UMA100体企画「アトリエUMA」プロジェクトにて半魚人を描かせていただきました。

【UMA CREW Project様リンク】

UMA CREW
UMA CREW

開発元:SMART COM. Laboratories Co., Ltd.
posted withアプリーチ

文庫サイズ小説本を作った話

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大変うれしいことに、昨今では1冊から本をつくれる印刷所さんが増えてきました。
そういったところで今回は文庫サイズ同人小説本を作った雑感になります。

オフラインイベントが難しい時期が続いていますが、逆にイベント関係なく本を作ってしまえという気分にもなれ、そして実行に移せたので水面下ではテンションの高い4月を過ごしておりました。

作った本の内容はファンアートなのでここでは掲載せず。一定期間Booth通販で対応しておりました。
ことファンアートに関しては各分野の好きな方が手に取れればOKな代物なので、狭くも熱くで進行しています。

【作ったものとカンタンな所感】

今回作った小説本は、4種。
何故そんなに一気にやってしまったのか。勢いとは恐ろしい。

本文は既に存在し、あとはテンプレートと表紙だ~といったところですが、
小説本制作が大変久しぶりだったので作業が前後するも多々。
今回で自分にとっての見やすいテンプレート構築ができたので、次作るときにはもっと快適になるはず!

・1冊あたり3万字~
・40字×16行
・だいたいp100前後
・本体背幅約7mm
・2,3冊重ねると市販文庫本くらいの厚さになる

【文庫サイズはテンションが上がる】

過去にA5サイズ、合同アンソロ系でのB5サイズ、ぞれぞれ2段組の小説原稿は作ったことがあります。
印刷された本の形で手に取ってもいる。
それとは別に、文庫サイズになると大変それっぽいのでとてもテンションが上がります。
あと大変読みやすい。ちょっと読み応えというか、印象も変わったようにさえ思える。
形になったものを手に取るのは楽しいので、作ってよかったという気持ちになりますね。

【違和感を覚えないようにする調整】

グラフィックデザイン、UIデザイン方面で特にそうですが、
自然に見れること、違和感に気づかないことがいいデザインであるの法則が小説本文のレイアウトでもあてはまります。
案外とこの、「気にならないようにする」レベルまで持っていくのが大変だったりもする。しますね。何事も。

行間、余白、小口とノドのスペースは土台として。
一字だけの改行(ここは小説を書いている本人であれば本文の文字を削って直しやすいところ)
もっと細かいところだと、フォントの幅の都合、デフォルトの余白設定だと左右のページが均一にならず、ぴったりにしたければ余白に細かい数値を入れる必要があったりします。
(が、今回はそこまでしていない)

使用するフォントによっては、PDF化した際に「――(ダッシュ)」「……(3点リーダー)」がずれることもありますので要確認。

好みの要素もありますので、見やすさを踏まえつつ、カスタマイズはそれぞれで。
私は章タイトルは上、ノンブル(ページ数)は下がいいですね。

【全体的な構成を組むのが楽しい】

両面カバーをかける想定だったため、カバー表、カバー裏、めくった本体でそれぞれ別のグラフィックを用意できるのでそこで遊ぶことができました。

本文の紙も選べたので、本編を踏まえたものを選択したり。
手触りで選ぶのも楽しいです。電灯下では光沢のない紙の方が気にならないかもしれない。

小説自体の内容としては、1冊はweb表示よりも本にしたときに構成がより「らしい」感じになるようにしています。
諸事情で目次を後半に持ってきたり、書き下ろし部分の目次や章扉フレームなども話そのものと連動した意味を持たせています。……こういうのは具体的に見せないとわからないところではありますが!!
本になった時により威力を上げていきたい。

【イラスト・デザイン方面でも気づくことはある】

実際作ってみて体感することも本づくり経験のよさであり、好きなところです。

【カバー】
かけた時少しずれることを想定した方がよい(特にシンメトリや中心が明確なデザインでは)
また、紙は厚すぎると捲りにくい。
今回はカバーの方で使いたい特殊紙があったので、PP加工はなし。
(一般的な書籍カバーはコート紙にPPがかかっている)
横スクロール動画や横長表紙のように、表1、表4、全体と個別に見てもそれぞれ絵として収まりがいいようにしたりも。

【ロゴ】
普段は既にあるタイトルからデザインすることが多いですが、今回は自分で書いた小説本。
つまりタイトルを決めるところも自分で。
ロゴにしやすいタイトルにする、という逆の目線もあったなと感じました。

今回は4冊作ったうち、1つが装飾イメージが思いつきやすかった。
他3冊分は元よりあまり装飾を強くしないシンプルな方向性です。
というのも表紙絵があるのでロゴ方面ではごっちゃりしないつもりで考えていました。

小説本を無事作り終えて。
結果、イベント関係なく次の創作本も作りたくなった……というところまでが大きなメリットでした。
2020年は本というまとまった形での制作はしていなかったのでやりたい気持ちがムクムクと。
ということで、次は創作の人型キャラクターをまとめたイラスト本を作ろうと組みはじめております。
6/6(日)にエアコミティアがありますので、その時期に合わせて。

2月時事イラスト

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今回は1-2月に描いたイラストを載せます。クリックで拡大版が見れる形式です。
買い物ついでの範囲や解放感ある広場で梅が見られる時期になったので、
梅ちゃんも描きたいな~という気持ちになりますね。

【立春】
冬と春の狭間を描こうとしたもの。
2021年は節分が1日早いとても珍しい年でした。
このところ16:9比率で描いていることがあり、この絵もそうですね。

【バレンタイン】
制作期間短めのらくがきでした。ワンドロベースからの加筆仕上げ。
葉っぱの色を折って食べたらおいしそうにしたかった。チョコレートは好きです。
しかしバレンタインではなくとも、よくよくお菓子売り場を見ると甘い系お菓子=チョコの比率はとても多いことに気づきますね。

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『ショコラチェリーまじないの樹』

祖母よりもっと前の頃、魔女のかまどがあった場所に生えた、濃いチェリーの花を咲かせた樹には特別な意味がある。
冬が終わりはじめる時期になると、とろりと溶けた樹液が湧きあがる。それは薬のような苦さだ。

たくさんの人を手助けしてきた魔女だったから、きっと道具の残された痕跡でさえ今も変わらないのだろう。
訪れる者にしてもそうだ。あの人の心が欲しいという願いもまた今の時代も尽きないものだった。

ひと掬い、そしてまじないをこめて。
あとは麓の町にたくさんある砂糖を、びっくりするほどたくさん入れて苦みを隠せばいい。
一連の願いはある種呪い染みているのかもしれないけれど、樹木のかたちになって自然の一部として、人々と街の祭りごととして、もう風習として溶け込んでいる。

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この絵の物語は人為的呪い(願い)も風習として馴染んだという話。


こちらの絵の少女と同じだったりします。
固有名詞があるような物語ではないけれど、ふんわりとしたつながりのある絵もあります。


【黒い沼】
こちらはご依頼での制作イラストになります。
設定をお聞きして、思った以上に生命の宿る場所なのだなと感じたので、
おどろおどろしいだけではない、このような形になりました。