2月時事イラスト

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今回は1-2月に描いたイラストを載せます。クリックで拡大版が見れる形式です。
買い物ついでの範囲や解放感ある広場で梅が見られる時期になったので、
梅ちゃんも描きたいな~という気持ちになりますね。

【立春】
冬と春の狭間を描こうとしたもの。
2021年は節分が1日早いとても珍しい年でした。
このところ16:9比率で描いていることがあり、この絵もそうですね。

【バレンタイン】
制作期間短めのらくがきでした。ワンドロベースからの加筆仕上げ。
葉っぱの色を折って食べたらおいしそうにしたかった。チョコレートは好きです。
しかしバレンタインではなくとも、よくよくお菓子売り場を見ると甘い系お菓子=チョコの比率はとても多いことに気づきますね。

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『ショコラチェリーまじないの樹』

祖母よりもっと前の頃、魔女のかまどがあった場所に生えた、濃いチェリーの花を咲かせた樹には特別な意味がある。
冬が終わりはじめる時期になると、とろりと溶けた樹液が湧きあがる。それは薬のような苦さだ。

たくさんの人を手助けしてきた魔女だったから、きっと道具の残された痕跡でさえ今も変わらないのだろう。
訪れる者にしてもそうだ。あの人の心が欲しいという願いもまた今の時代も尽きないものだった。

ひと掬い、そしてまじないをこめて。
あとは麓の町にたくさんある砂糖を、びっくりするほどたくさん入れて苦みを隠せばいい。
一連の願いはある種呪い染みているのかもしれないけれど、樹木のかたちになって自然の一部として、人々と街の祭りごととして、もう風習として溶け込んでいる。

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この絵の物語は人為的呪い(願い)も風習として馴染んだという話。


こちらの絵の少女と同じだったりします。
固有名詞があるような物語ではないけれど、ふんわりとしたつながりのある絵もあります。


【黒い沼】
こちらはご依頼での制作イラストになります。
設定をお聞きして、思った以上に生命の宿る場所なのだなと感じたので、
おどろおどろしいだけではない、このような形になりました。