【Christmas Bless Star】

星を抱く冬祭のために、輝ける命のために。
ひとつひとつ、拾い集めて、届けよう。

水平なる青、藍、濃紺――。
かつて言葉によって光と影が分かたれる前のように、語られる願いも溢れ出る命もなく、ただ静かに揺らぐことのない湖面だったのはもう幾千年以上も前になるのだろうか。
星屑が、砂粒の城のように少しずつ築かれて、夜の青を少しずつ照らして、今なお降り注ぎ続けてゆく。
ならば形よいものを手にして、少しでも多くの者へと届けていこう。
宿された光がいつか、これからも数多の星を降らせるための祈りとして。

2022.12.19