空と箱庭に贈る天蓋のアートの話

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今回は夏空の絵を持ってきたついでに、ちょっと空の絵と話をします。
ブログらしいブログ記事みたいなものも、たまには書いちゃいます。

【夏の幻域】
2021.08.15

【空が気になる・好きになる理由】

自分の住処からはそこそこ広めに空が見える方です。
ズームなしのカメラでもちゃんと空だけが収まるぐらい。
何もない田畑の田舎ほどではないけれど、都会ビルディングの中でせまーいということはない。

空だけの絵が時々描きたくなるように、空単独だけでもう面白いモチーフですよね。
見上げればいつもそこにあるけれど、時間によって刻々と変化する。
大画面の中で、色が変化する。しかも一時とも同じことがない。非常に面白い存在です。

現実から遠くを見ている気分の時や、気持ちがちょっと下向きな人が空を好きになる時って、こういった変化する部分と変わらない部分に惹かれるんじゃないかなと考えたりします。
あと純粋に爽快感もあるな!
今がどうあれ、これほどのものを見せてくれるという事実に自然への畏敬みたいなものがあります。


【箱庭にキャラを住まわせる】

ちょっと角度が変わる話になりますが、自分のカスタムしたグラフィックやキャラを入れられるタイプのゲームにて。
創作キャラとか、好きなキャラとか、自分の推しとかを入れたりして遊ぶことってあると思います。
私はあまりそういうことをするタイプではなかったので、最近はじめてそういうことやってみたんですね。

キャラを入れて、なおかつMAPのレイアウトや内装も色々整えたり作ったりする。
自然の中の小さな家で、小川の近く洗濯物があって、手狭なベッドルームにぬいぐるみを置いてあって……と、イメージに沿ってあれこれとするわけですね。
自分なりに、そのキャラが住んでそうなイメージであったり、あるいはそのキャラにとって快適な所を作ってあげるような感覚を持ったりもしたのです。

そしてそう思った時、空の話に戻るのですが。
自分で作った箱庭の中に、あれほどすごいスクリーンを用意してくれるって、すごいことだなと思ったのです。
あの刻々と変化のある美しいスクリーンを用意してくれるっていうのはすごい。
箱庭に住まう者に対して用意するものとしては、かなり愛情のあることなんじゃないかと思ったんですよね。


【天井のアート】

自然現象という観点で見れば、誰か上位の存在的なものとは関係なく、ただ仕組みとしてそういうものが存在するという事実がある。

ただ、やはり自然の凄さっていうものはちょくちょく感じるわけで。
蝶々の模様に全てのアルファベットが存在するであるとか、
植物の枝分かれのフラクタル、不規則だけど規則のある感じであるとかとか……。

なんかすごい緻密なシステムみたいなものが、当たり前に根差している。
そういうところに、おぉすごい……と震えるような感覚を覚えたりするんですね。
散歩して自然物に目を向けているとそういうことばかり感じている。
空もまたそういった一旦を感じるものであります。

曇りの日でも雨降っていようと、天蓋にはそこにある。
時に眺めて、時に気に入った色合いや雲の具合があったりする。

――ただ空だけを描きたくなる。
その遠因には、こういう感覚があるかもしれない。


【涼風待ち望んで】
2020.07.27